「ふく」のこと 1

ときおり家が揺れるほどの
強い風が
吹いていましたが

少しずつ遠のいているようです。




こんな日の外ネコさんはどうしているかな
と 思ったことから
ふく のことを思い出しました。









ふく とは
2013年の秋に始めて会いました。


夜

プーが玄関ドアから離れないので
見てみると
すりガラスにオレンジ色の猫型が。

出てみると

蜜柑色の猫さんが
慌てて車の下へ走っていきました。

たぶんそれまでにも
プーと
縁側へのガラス越しに会っていたのだと思います。

今でも
あのすりガラスにくっ付いていたオレンジの影が
忘れることができません。


その日から
もうご挨拶したからね、って

ふくの日参が始まりました。







プーが好きで

ほんとうに大好きで

ガラス越しに延々とスリスリするふく


プーがガラス戸の前で寝ると
縁側側でくっ付いて ふくも寝ます。


考えた末
うち猫にしようと決心したのですがどうしてもうち猫になることは
拒否して
庭猫を選んだ ふくでした。





桜猫でもあったので
気が向けば うち猫になればいいと
構わないことにしました。


それでも

朝 シャッターが上がりだす音を聞き付けると
まだ数センチしか上がっていない隙間から覗いて

大声でご飯！の催促。

うち猫より先にご飯を食べて
一日の大半は庭で過ごしていました。